AI・半導体関連は、決算後に上昇してきた銘柄へ利益確定売りが続き、太陽誘電が軟調となった。日経平均も小幅に下落し、全体としては押し目を探る展開だった。
前夜の米国市場
2026-08-20 の米国市場は、S&P500が-0.87%・ナスダック総合が-1.00%(VIX 16.0)でした。AIバリューチェーンの上流である米国の値動きは、本日の東京市場の同じバケットの関連株に波及しやすい材料です。各バケットの前夜の米国株は、下の「値動きした重点銘柄」表に日本株と並べて掲載しています。
本日の AI・半導体インフラ
今日のセクター概況
本日は、太陽誘電のように決算後に上昇していた銘柄で、業績修正後の材料出尽くし感からセクター全体の調整に連動する下押しがみられた。個別銘柄の値動き理由を出典付きで確認できた割合が通常より高く、需給と材料の関係が把握しやすい一日だった。日系半導体装置メーカーの「AI特需の先」を巡る報道もあり、直近の上昇相場からの持ち高調整が意識されやすい地合いとなった。
バケット別 集計
| バケット | 本日(日本) | 前夜(米国) | 5日累計(対TOPIX) |
|---|---|---|---|
| ①半導体・製造基盤 | -0.06% | +1.23% | -4.58pt |
| ②データセンター・ネットワーク基盤 | -1.38% | -0.23% | -3.95pt |
| ③電力・エネルギー基盤(構成銘柄が少なく参考値) | -1.27% | -1.87% | -6.77pt |
| ④AIプラットフォーム・投資(構成銘柄が少なく参考値) | -2.45% | -1.01% | -5.30pt |
| ⑤フィジカルAI・社会実装 | -0.41% | -1.15% | -4.48pt |
各バケットの構成銘柄を等加重で平均した値です。値動きの大きい銘柄の影響をそのまま受けます。「前夜(米国)」は2026-08-20の米国市場の値で、日米で構成銘柄数が異なるため参考値です。構成銘柄が少ないバケットは数値の振れが大きく、参考値として扱ってください。
値動きした重点銘柄
①半導体・製造基盤
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| 太陽誘電 6976 | -3.36% | 決算評価による上昇一巡後、半導体株調整の流れに連動し下押しされたとみられる。(出典: 株探) | 確認 |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| マーベル MRVL | +5.79% | グーグル向けカスタムAI半導体の大型契約拡大観測が意識され、収益上振れ期待から買い優勢となった。(出典: SeekingAlpha) | 確認 |
| マイクロン MU | +3.97% | CEOがインタビューでメモリ市況の弱気論に反論し、AI向けメモリ投資計画を示したことで先行き期待が強まり上昇した。(出典: www.cnbc.com) | 確認 |
②データセンター・ネットワーク基盤
日本株(本日)
本日±3%超の値動きはありませんでした。
米国株(前夜)
前夜の米国は目立った動意なし。
③電力・エネルギー基盤
日本株(本日)
本日±3%超の値動きはありませんでした。
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| ビストラ VST | -2.63% | 目立った個別材料は見当たらず、直近の急騰後の利益確定売りと公益・電力株全体の軟調地合いに連動した調整とみられる。(出典: Investing.com) | 確認 |
| イートン ETN | -2.21% | 米長期金利上昇で高バリュエーションの電力・データセンター関連株に利益確定売りが出た流れに連れ安したとみられる(出典: CBC Globe) | 確認 |
| GEヴァーノバ GEV | -2.17% | BNPパリバによる目標株価引き下げなどを受け、好調な業績にも利益確定売りが優勢となったとみられる。(出典: MarketScreener) | 確認 |
④AIプラットフォーム・投資
日本株(本日)
本日±3%超の値動きはありませんでした。
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| アマゾン AMZN | -2.16% | 新興国向け投資計画やアナリストの高評価が伝わる一方、足元の株価には調整売りが優勢となった。(出典: Benzinga) | 確認 |
⑤フィジカルAI・社会実装
日本株(本日)
本日±3%超の値動きはありませんでした。
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| インテュイティブ・サージカル ISRG | -5.84% | 競合ロボット手術システムの規制承認進展で将来のシェア・収益性悪化懸念が強まり、目標株価引き下げも重なった売りとみられる。(出典: TradingKey) | 確認 |
市場全体の動き(背景)
日経平均
66,016.36-0.30%
66,016.36-0.30%
USD/JPY
159.01-0.34%
159.01-0.34%
セクター上位
商社・卸売+1.95%
商社・卸売+1.95%
セクター下位
機械-3.03%
機械-3.03%
ETF出来高は概ね平常。
日経225 値上がり率トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 騰落率 | 終値 | 出来高倍率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 9107 | 川崎汽船 | +7.28% | 3,405 | 1.85x | 確認 米国の対イラン追加制裁方針でホルムズ海峡など輸送網混乱懸念が強まり、コンテナ船市況上昇思惑から海運株買い・上場来高値更新 |
| 2 | 4005 | 住友化学 | +7.18% | 560 | 1.74x | 確認 4日発表の27年3月期1Qで最終黒字転換・進捗率58%と好調に加え、20日の米系証券による強気継続と目標株価引き上げが伝わり買い優勢 |
| 3 | 9501 | 東京電力HD | +4.65% | 549 | 1.34x | 推定 直近までの調整で25日線割れとなっていたが、21日は同線を上抜けに転じたことでテクニカル改善を意識した買い戻しが入り反発 |
日経225 値下がり率トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 騰落率 | 終値 | 出来高倍率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 5631 | 日本製鋼所 | -4.65% | 7,410 | 1.14x | 推定 今月公表の27年3月期1Qは増益・高水準受注ながら、8/18の急伸後に一目均衡表で売りサインが点灯し、利益確定売りが続いて21日も下落 |
| 2 | 4704 | トレンドマイクロ | -4.13% | 5,472 | 1.16x | 確認 13日公表の26年12月期2Q決算で通期経常を減益見通しに下方修正したうえ、SBI証券が20日に投資判断と目標株価を引き下げたことが嫌気され続落 |
| 3 | 4506 | 住友ファーマ | -3.65% | 1,412 | 0.92x | 確認 7/31発表の27年3月期1Qで上期最終利益が前年同期比74%減益予想と示されており、増収ながら利益圧縮懸念が意識され戻り局面でも売り優勢 |
日経225 出来高急増トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 出来高倍率 | 騰落率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 7752 | リコー | 2.60x | +2.66% | 確認 3日公表の27年3月期1Qで最終利益が前年同期比3.8倍、通期進捗約60%と好調で、A3カラー複合機など新製品投入も重なり業績評価の買いが続き出来高増加 |
| 2 | 5711 | 三菱マテリアル | 2.38x | +4.12% | 確認 6日発表の27年3月期1Qで経常519億円と黒字転換し、通期経常を730億円から1800億円へ大幅上方修正したサプライズを織り込む買いが継続 |
| 3 | 9104 | 商船三井 | 1.95x | +4.61% | 確認 米国の対イラン追加制裁方針でホルムズ海峡や紅海の輸送路混乱懸念が強まり、コンテナ船市況上昇思惑から海運株物色が広がり商船三井も高値追い |
観察ポイント
先日の問いへの答え
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8/6提起 太陽誘電の本日の大幅安後の株価水準が、10営業日後の終値時点でも同水準近辺にとどまっているか。
太陽誘電は大幅安となった8月6日の終値から10営業日後に約6%下落しており、「同水準近辺にとどまる」との問いに対しては下抜けした形となったため、裏付けなしの結果となる。判定: 裏付けなし -
8/6提起 キオクシアの本日の大幅安後の株価水準が、10営業日後の終値時点でも同水準近辺にとどまっているか。
キオクシアは大幅安となった8月6日の終値から10営業日後に約1割超の上昇となり、当日の水準を明確に上回った。大幅安後の水準が維持されるかという問いに対し、反発して水準を確保した形であり、裏付けありと整理できる。判定: 裏付けあり
