AI・半導体関連は前夜のSOX指数急落を受けて製造装置株が売られ、アドバンテストが大きく下落した。一方でキオクシアやフジクラには自律反発や指数要因の買い戻しが入り、日経平均も小幅高で引けた。
前夜の米国市場
2026-08-28 の米国市場は、S&P500が-0.25%・ナスダック総合が-0.52%(VIX 14.4)でした。AIバリューチェーンの上流である米国の値動きは、本日の東京市場の同じバケットの関連株に波及しやすい材料です。各バケットの前夜の米国株は、下の「値動きした重点銘柄」表に日本株と並べて掲載しています。
本日の AI・半導体インフラ
今日のセクター概況
米半導体株全体の調整が続く中、日本の①半導体・製造基盤ではアドバンテストが利上げ警戒とSOX安を受けて大幅反落した。足元軟調だったキオクシアは25日線付近でのテクニカルな煮詰まりを手がかりに自律反発となった。フジクラは相場全体の押し目買い局面で指数寄与度の高い銘柄群への買い戻しが優勢となり、上昇した。
バケット別 集計
| バケット | 本日(日本) | 前夜(米国) | 5日累計(対TOPIX) |
|---|---|---|---|
| ①半導体・製造基盤 | -0.64% | -3.67% | -1.35pt |
| ②データセンター・ネットワーク基盤 | +2.65% | -3.65% | +5.90pt |
| ③電力・エネルギー基盤(構成銘柄が少なく参考値) | -2.02% | -3.20% | +1.19pt |
| ④AIプラットフォーム・投資(構成銘柄が少なく参考値) | +0.76% | +0.82% | +2.45pt |
| ⑤フィジカルAI・社会実装 | +0.12% | — | -2.46pt |
各バケットの構成銘柄を等加重で平均した値です。値動きの大きい銘柄の影響をそのまま受けます。「前夜(米国)」は2026-08-28の米国市場の値で、日米で構成銘柄数が異なるため参考値です。構成銘柄が少ないバケットは数値の振れが大きく、参考値として扱ってください。
値動きした重点銘柄
①半導体・製造基盤
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| アドバンテスト 6857 | -4.48% | FRB議長のタカ派発言を受けた米半導体株安が波及し、大幅反落したとみられる。(出典: Kabutan) | 確認 |
| キオクシア 285A | +4.36% | 25日線付近でのボリンジャーバンド収れんを背景に、自律反発狙いの買いが優勢となったとみられる。(出典: Investing.com(FISCO)) | 確認 |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| マーベル MRVL | -10.28% | 第2四半期決算で売上は伸びたものの、高いバリュエーションと株式希薄化への警戒から利益確定売りが出た。(出典: SeekingAlpha) | 確認 |
| ラムリサーチ LRCX | -5.24% | 米中半導体摩擦を背景に中国向け依存度の高さや割高感が意識され、半導体製造装置株全体の軟調地合いとともに売りが強まったとみられる(出典: Finviz) | 確認 |
| エヌビディア NVDA | -4.57% | 強い決算で先行きに強気な見方が示される一方、高水準の評価を意識した持ち高調整の売りが優勢となった。(出典: www.cnbc.com) | 確認 |
②データセンター・ネットワーク基盤
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| フジクラ 5803 | +3.07% | 利上げ警戒で不安定な相場の中、押し目買いによる指数連動の買い戻しが入り小幅高となったとみられる。(出典: みんかぶ(フィスコ)) | 確認 |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| ヴァーティブ VRT | -4.53% | 直近決算で売上が市場予想を下回ったことへの失望と、AI関連株全体の調整が重なり利益確定売りが出たとみられる。(出典: MarketScreener / GuruFocus / BestStocks) | 確認 |
| スーパー・マイクロ SMCI | -3.59% | 決算後の急騰で上値が重くなる中、マージン縮小懸念や希薄化・規制リスクへの警戒から利益確定売りが出たとみられる(出典: Investing.com) | 確認 |
| アリスタネットワークス ANET | -2.84% | 直近のCEOによる多額の株式売却などインサイダー売り懸念が意識され、利益確定売りが優勢となったとみられる。(出典: MarketBeat) | 確認 |
③電力・エネルギー基盤
日本株(本日)
本日±3%超の値動きはありませんでした。
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| GEヴァーノバ GEV | -4.39% | 直近決算でEPSが市場予想を下回ったうえ高バリュエーション銘柄として利益確定売りが強まったとみられる(出典: Yahoo! Finance) | 確認 |
| コンステレーション・エナジー CEG | -2.00% | 足元で特段の個別材料は出ておらず、Calpine統合負担などを意識した利益確定売りと公益・電力株全体の軟調地合いに連動した調整とみられる。(出典: TS2/Investing.com ほか) | 確認 |
④AIプラットフォーム・投資
日本株(本日)
本日±3%超の値動きはありませんでした。
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| スノーフレイク SNOW | +4.36% | AI需要を追い風にしたエンタープライズソフト全体の上昇やSalesforce好決算への連想買いで、決算期待の買いが強まったとみられる。(出典: Benzinga/Yahoo Finance/StockStory) | 確認 |
⑤フィジカルAI・社会実装
日本株(本日)
本日±3%超の値動きはありませんでした。
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| トリンブル TRMB | +3.12% | 個別材料は乏しく、好調な米国株式市場に連動した買い優勢となったとみられる。(出典: Tiger Brokers) | 確認 |
| テスラ TSLA | +2.60% | 直近の決算で利益率悪化が意識されつつも、Q2好調な車両納入と自動運転・サイバートラックなど成長期待が再評価され買い戻しが入ったとみられる(出典: MarketBeatほか) | 確認 |
市場全体の動き(背景)
日経平均
66,311.93+0.27%
66,311.93+0.27%
USD/JPY
160.04+0.49%
160.04+0.49%
セクター上位
電力・ガス+2.89%
電力・ガス+2.89%
セクター下位
医薬品-1.32%
医薬品-1.32%
ETF出来高は概ね平常。
日経225 値上がり率トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 騰落率 | 終値 | 出来高倍率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 5301 | 東海カーボン | +7.70% | 1,811 | 1.25x | 推定 半導体向けSiC部材の伸長で今期増益見通しとなった決算評価が続き、調整一巡後の物色買いが強まり大幅高となり、出来高も膨らんだ |
| 2 | 9503 | 関西電力 | +7.58% | 2,810 | 3.16x | 確認 使用済燃料乾式貯蔵施設の設置計画で地元自治体の事前了解を得たことが材料視され、原発関連の不透明感後退を背景に株価・出来高とも急増 |
| 3 | 6473 | ジェイテクト | +5.68% | 2,150 | 1.96x | 確認 ゴールドマン・サックスが新規に「買い」評価でカバレッジを開始し目標株価2700円を提示、このレーティングが材料視され上昇 |
日経225 値下がり率トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 騰落率 | 終値 | 出来高倍率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 5711 | 三菱マテリアル | -6.57% | 5,660 | 1.42x | 推定 8月中旬以降の急騰で5,300円台から6,000円超まで上昇していた反動から、高値警戒感による戻り売りが強まり株価は大幅反落 |
| 2 | 5631 | 日本製鋼所 | -5.61% | 7,380 | 1.56x | 推定 防衛・産業機械関連として年初来高値圏で上昇が続いていたなか、全体相場の乱高下も重なり高値圏からの利益確定売りで大幅安 |
| 3 | 6857 | アドバンテスト | -4.48% | 33,690 | 1.06x | ↑「本日の AI・半導体インフラ」で詳説 |
日経225 出来高急増トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 出来高倍率 | 騰落率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 5411 | JFE HD | 6.68x | -0.65% | 確認 MSCI日本指数の8月定期入れ替えでJFEホールディングスが除外となり、31日大引けにかけ指数連動ファンドの売りが集中し出来高が急増 |
| 2 | 6178 | 日本郵政 | 3.98x | +2.22% | 推定 TOPIXが続伸するなか高配当の金融・サービス株に物色が向かい、日本郵政も配当利回りを意識した買いが入り、出来高を伴い続伸 |
| 3 | 9503 | 関西電力 | 3.16x | +7.58% | 確認 使用済燃料乾式貯蔵施設の設置計画で地元自治体の事前了解を得たことが材料視され、原発関連の不透明感後退を背景に株価・出来高とも急増 |
観察ポイント
先日の問いへの答え
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8/17提起 キオクシア株は本日の大幅高で形成した水準を起点として、10営業日後の終値でも同水準以上を維持しているか。
キオクシアは大幅高を付けた8月17日の終値を起点としたが、10営業日後の終値はその水準を大きく下回り、維持は確認できなかった。判定: 裏付けなし
言及銘柄の蓄積ページ
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