AI・半導体関連は前夜の米半導体株高とSOX指数の急伸を受けて買い戻しが広がり、太陽誘電やキオクシア、イビデンなどがセクター全体の戻りを主導した。市場全体も日経平均は小幅安ながら、電機・精密セクターは堅調だった。
前夜の米国市場
2026-07-21 の米国市場は、S&P500が+0.89%・ナスダック総合が+1.29%(VIX 17.0)でした。AIバリューチェーンの上流である米国の値動きは、本日の東京市場の同じバケットの関連株に波及しやすい材料です。各バケットの前夜の米国株は、下の「値動きした重点銘柄」表に日本株と並べて掲載しています。
本日の AI・半導体インフラ
今日のセクター概況
前夜の米国市場ではS&P500とナスダックがそろって上昇し、SOX指数も大幅高となるなど、エヌビディアやマイクロン、TSMCをはじめ半導体株が総じて強い動きとなった。これを背景に東京市場でも①半導体・製造基盤バケットに資金が向かいやすく、太陽誘電はTSMC値上げ観測やAIサーバー向け需要期待と重なって電子部品株への買い戻しの中で大きく上昇した。前週に急落していたキオクシアも、米半導体株の反発を受けたセンチメント改善からリバウンド狙いの買いが優勢となったとみられる。住友電気工業や古河電気工業など電線・非鉄インフラ関連、イビデンや村田製作所、ルネサスエレクトロニクスといったAI・半導体周辺株にも物色が広がり、電機・精密セクター全体の堅調さにつながった。国内では半導体製造装置の世界売上高が2026年に過去最高を更新するとの見通しも報じられ、中長期のAI・半導体インフラ投資継続への期待がセクターの下支え要因として意識されたとみられる。
値動きした重点銘柄
①半導体・製造基盤
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| 太陽誘電 6976 | +6.73% | 米SOX指数急伸やAIサーバー関連株高を受け、半導体部品株物色で上昇したとみられる。(出典: みんかぶ) | 確認 |
| キオクシア 285A | +5.26% | 新規材料は乏しい中、前週の急落後の半導体・AI関連株リバウンド期待で買い戻しが優勢となった。(出典: 株探) | 確認 |
| イビデン 4062 | +4.79% | 未確認 |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| マイクロン MU | +12.17% | ナスダック高を主導する形で大幅高となり、メモリチップ大手の上昇が市場を押し上げたと報じられた。(出典: Yahoo) | 確認 |
| インテル INTC | +8.64% | 半導体株全体の急騰の中で買われ、23日の第2四半期決算を前に株価水準や業績への思惑が高まったとされる。(出典: Yahoo) | 確認 |
| AMD AMD | +8.11% | マイクロソフトによるAI向けHeliosラックスケール導入拡大と、22日からの「Advancing AI 2026」開催を控えた思惑買いが強まったためとみられる(出典: Investing.comほか) | 確認 |
②データセンター・ネットワーク基盤
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| 住友電気工業 5802 | +4.90% | 米国株高とAI・半導体関連株の回復を背景に景気敏感株が買われ、その一角として買い優勢となった。(出典: みんかぶ(フィスコ)) | 確認 |
| 古河電気工業 5801 | +3.10% | 未確認 |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| スーパー・マイクロ SMCI | +7.01% | 第4四半期の予備業績で粗利益率の大幅上振れと約600億ドルの受注残高が示され、収益性とAIサーバー需要への期待が高まったためとみられる。(出典: Investing.com) | 確認 |
| デル DELL | +5.83% | 競合スーパー・マイクロが強い利益率見通しを示したことで、サーバー需要拡大期待が波及し上昇した。(出典: www.investing.com) | 確認 |
| ヴァーティブ VRT | +4.40% | AI向けデータセンター冷却需要に対応するイタリア工場の製造能力拡張発表が好感され、買いが優勢となったとみられる。(出典: Investing.com) | 確認 |
③電力・エネルギー基盤
日本株(本日)
本日±3%超の値動きはありませんでした。
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| コンステレーション・エナジー CEG | +3.44% | 強含みの決算と増額された自社株買い発表を受けた見直し買いが続いたとみられる。(出典: Traders Unionほか) | 確認 |
| ビストラ VST | +2.75% | 直近の大幅調整後に、強い成長期待と強気なアナリスト評価が意識され買い戻しが入ったとみられる。(出典: Zacks / MarketBeat) | 確認 |
④AIプラットフォーム・投資
日本株(本日)
本日±3%超の値動きはありませんでした。
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| オラクル ORCL | +4.67% | エヌビディアによるAIクラウド企業への大型出資をきっかけに、同分野での成長期待が意識され上昇した。(出典: Yahoo) | 確認 |
⑤フィジカルAI・社会実装
日本株(本日)
本日±3%超の値動きはありませんでした。
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| シンボティック SYM | +4.97% | 個別材料は出ておらず、直近の決算後も続く自動倉庫・AIロボティクス関連への物色の流れに連動した買い戻しとみられる。 | 推定 |
| トリンブル TRMB | -2.56% | 直近で個別の新材料は見当たらず、IT・ソフトウェア関連株全体の軟調な地合いに連動した下落とみられる | 推定 |
| テスラ TSLA | +2.53% | 決算(出典: Yahoo) | 確認 |
※理由が確認できていない値動きは「未確認」と表示します。当サイトは裏取りできた材料のみを記載し、憶測は載せません。確認された材料は各銘柄ページに蓄積されます。
市場全体の動き(背景)
66,115.6-0.18%
163.16+0.40%
銀行+2.24%
情報通信・サービス-1.53%
ETF出来高は低めで、市場参加は弱め。
日経225 値上がり率トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 騰落率 | 終値 | 出来高倍率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 5706 | 三井金属 | +7.38% | 33,600 | 1.17x | 推定 前期決算で経常79%増と好業績が確認されるなか、亜鉛建値の最高値更新など非鉄市況の強さが意識され、三井金属に買い優勢となった一日 |
| 2 | 6976 | 太陽誘電 | +6.73% | 12,535 | 1.29x | ↑「本日の AI・半導体インフラ」で詳説 |
| 3 | 285A | キオクシアHD | +5.26% | 64,270 | 1.16x | ↑「本日の AI・半導体インフラ」で詳説 |
日経225 値下がり率トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 騰落率 | 終値 | 出来高倍率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 3086 | Jフロントリテイリング | -5.75% | 3,116 | 0.47x | 推定 AI・半導体株中心の物色で内需関連がさえないなか、決算後も上値の重いJフロントに戻り売りが出て、百貨店株の一角として大きく下落 |
| 2 | 4911 | 資生堂 | -5.38% | 3,040 | 1.94x | 推定 内需・消費関連株に売りが広がる地合いの中で化粧品セクターが弱く、資生堂株には大口売りが入り、出来高を伴って大幅安となった |
| 3 | 8233 | 高島屋 | -4.91% | 2,402 | 0.81x | 推定 前期減益・減配の影響が残るなか、百貨店株全般に戻り売りが出ており、好調な1Q決算発表後も高島屋は内需株物色の弱さから下押し圧力を受けた |
日経225 出来高急増トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 出来高倍率 | 騰落率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 7752 | リコー | 3.09x | +1.44% | 推定 自己株式取得・消却方針の継続など株主還元期待を背景に押し目買いが入り、出来高変化率ランキングにも登場するなどリコー株の売買が膨らんだ |
| 2 | 4385 | メルカリ | 2.05x | -3.28% | 推定 半導体など主力ハイテクに資金が集まるなか、グロース株の一角であるメルカリには利益確定売りが出て、出来高を伴って株価が反落する展開 |
| 3 | 4911 | 資生堂 | 1.94x | -5.38% | 推定 内需・消費関連株に売りが広がる地合いの中で化粧品セクターが弱く、資生堂株には大口売りが入り、出来高を伴って大幅安となった |
明日の観察ポイント
- 米SOX指数とマイクロン、インテルなど①半導体・製造基盤バケットの強いトレンドが、日本の半導体製造装置・電子部品株の戻り局面にどの程度継続的に波及するかを観察したい。
- 太陽誘電やキオクシア、イビデン、ルネサスエレクトロニクスなど本日戻りが目立った銘柄で、AIサーバー関連需要やメモリ市況改善期待を背景とした物色が一巡するのか、それとも継続するのかを見極めたい。
- 半導体製造装置売上高が2026年に過去最高を見込むとの報道が、日本の装置・素材・電力インフラ関連まで含むAI・半導体インフラ投資テーマの中長期ストーリーとしてどこまで意識されるかを注視したい。
言及銘柄の蓄積ページ
この記事で取り上げた AI・半導体インフラ重点テーマ銘柄の、材料・株価・観察シナリオ履歴を蓄積したページです。

