AI・半導体関連は前夜の米SOX指数の大幅安と米半導体株の急落に加え、熊本地震による操業停止や安全点検の報道が重なり、装置・デバイス・素材まで広範に大きく売られた。日経平均も半導体主力の下落が重しとなり、全体相場は軟調となった。
前夜の米国市場
2026-07-28 の米国市場は、S&P500が+0.21%・ナスダック総合が-0.22%(VIX 18.2)でした。AIバリューチェーンの上流である米国の値動きは、本日の東京市場の同じバケットの関連株に波及しやすい材料です。各バケットの前夜の米国株は、下の「値動きした重点銘柄」表に日本株と並べて掲載しています。
本日の AI・半導体インフラ
今日のセクター概況
前夜の米国市場では、SOX指数が大きく下落し、AMDやマイクロンなど半導体株が急落、データセンター関連や電力インフラ株にも売りが波及するなど、AI・半導体インフラ関連は総じて弱い地合いだった。本日の東京市場ではこの流れを受けて電機・精密セクターの上値が重く、東京エレクトロン、レーザーテック、ディスコといった製造装置・検査関連や、ルネサスエレクトロニクス、ロームなどのデバイス、信越化学工業やSUMCOなど材料株まで幅広く下落した。さらに熊本地震で半導体関連工場の操業停止や安全点検が相次いだとの報道があり、TSMCやルネサスなどへの影響は限定的とされつつも、短期的な供給リスクや生産への不透明感が国内半導体株全体の売りを誘発したとみられる。個別では、SCREENホールディングスが1Qの大幅減益決算を受けて急落する一方、キーエンスは1Qの大幅な経常増益が好感され、AI・自動化投資の広がりを背景に逆行高となった。キオクシアや村田製作所、太陽誘電、ソフトバンクグループ、古河電気工業やフジクラといったAI・半導体インフラ周辺銘柄にも利益確定売りやセクター全体のリスク回避の売りが広がった。
値動きした重点銘柄
①半導体・製造基盤
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| SCREENホールディングス 7735 | -17.25% | 1Qで売上高と経常利益が2桁減益となり、大幅減益を嫌気した売りが優勢となったとみられる。(出典: 株探) | 確認 |
| キオクシア 285A | -13.85% | 未確認 | |
| 村田製作所 6981 | -12.89% | 未確認 |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| マイクロン MU | -8.85% | 半導体セクター全体に売りが広がる中で、新たな半導体売りの流れに巻き込まれ急落した。(出典: Yahoo) | 確認 |
| AMD AMD | -8.15% | 中国CXMTの大型IPOやAI向け投資負担への警戒から半導体全体が売られ、AMDも高 valuation調整で急落したとみられる(出典: Investing.comほか) | 確認 |
| マーベル MRVL | -7.77% | 個別材料というより、AI半導体・高バリュエーション株全体への売りや割高感指摘を背景とした調整売りとみられる(出典: Investing.com) | 確認 |
②データセンター・ネットワーク基盤
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| 古河電気工業 5801 | -7.83% | 非鉄金属セクターが業種別下落率首位となる中、同セクターとして売りが強まり下落したとみられる。(出典: Yahoo!ファイナンス(株探ニュース)) | 確認 |
| フジクラ 5803 | -7.68% | 未確認 | |
| 住友電気工業 5802 | -5.28% | 未確認 |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| デル DELL | -8.15% | エバコアISIが顧客集中リスクなどを指摘したリサーチノートを出し、AIサーバー関連の利益率悪化懸念やセクター全体の利益確定売りが重なったためとみられる。(出典: Investing.com) | 確認 |
| ヴァーティブ VRT | -6.27% | 好決算への期待で高PERが続く中、AI・データセンター関連の調整と決算前の利益確定売りが強まったとみられる(出典: Weiss Ratings) | 確認 |
| スーパー・マイクロ SMCI | -4.56% | AIサーバーの大型受注残を抱える一方、直近の急騰後で利益確定売りが出やすく下落した。(出典: Yahoo) | 確認 |
③電力・エネルギー基盤
日本株(本日)
本日±3%超の値動きはありませんでした。
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| ビストラ VST | -5.37% | 決算発表前の高値警戒感と最近の急騰の反動で利益確定売りが優勢となったとみられる(出典: MarketBeat, Investing.com) | 確認 |
| GEヴァーノバ GEV | -5.34% | 決算後の利益確定売りやマージン懸念を背景に、直近の上昇から調整売りが強まったとみられる(出典: Finviz, Investing.com, Reddit等) | 確認 |
| コンステレーション・エナジー CEG | -3.77% | 個別材料は見当たらず、金利上昇懸念とエネルギーセクター安による調整売りとみられる(出典: Investing.com) | 確認 |
④AIプラットフォーム・投資
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| ソフトバンクグループ 9984 | -6.95% | 当日についてソフトバンクグループ個別の新たな開示や決算報道は確認できず… | 推定(暫定) |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| パランティア PLTR | -6.08% | 決算前の高バリュエーション警戒と利確売りが強まり、AI関連株全体の調整と相まって下落したとみられる(出典: Investing.com) | 確認 |
| アルファベット GOOGL | +2.19% | 検索やクラウド、GeminiでのAI主導の成長加速が評価され、高い利益率が意識されて買われた。(出典: Yahoo) | 確認 |
⑤フィジカルAI・社会実装
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| キーエンス 6861 | +9.36% | 1Qで連結経常利益が大きく伸びたと伝わり、業績拡大期待から出来高を伴い急伸したとみられる。(出典: Kabutan) | 確認 |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| ゼブラ・テクノロジーズ ZBRA | +7.49% | 直近の明確な新材料は乏しく、5月の好決算やUBSの強気評価などを背景にした評価見直し買いが継続した動きとみられる(出典: Investing.comほか) | 確認 |
| トリンブル TRMB | +4.68% | 明確な個別材料は見当たらず、好調な地合いや買いシグナル発信を受けた需給要因による上昇とみられる(出典: Reddit) | 確認 |
| シンボティック SYM | +2.05% | 目立った個別材料は確認されず、ロボティクス・AI関連株全体の戻りに連動した買い優勢となったとみられる | 推定 |
※理由が確認できていない値動きは「未確認」と表示します。当サイトは裏取りできた材料のみを記載し、憶測は載せません。確認された材料は各銘柄ページに蓄積されます。
市場全体の動き(背景)
61,434.19-1.49%
163.77+0.10%
自動車・輸送機+5.58%
電機・精密-1.43%
ETF出来高は概ね平常。
日経225 値上がり率トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 騰落率 | 終値 | 出来高倍率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 9766 | コナミG | +12.74% | 22,705 | 3.48x | 推定 30日予定の1Q決算を前に前期好決算を背景とした買いが集中し、出来高を伴って終日買い優勢となり株価は大幅高 |
| 2 | 6861 | キーエンス | +9.36% | 77,590 | 3.14x | ↑「本日の AI・半導体インフラ」で詳説 |
| 3 | 6301 | コマツ | +7.63% | 7,265 | 3.14x | 推定 ハイテク株安でバリュー・景気敏感株に物色がシフトする中、建設機械需要の底堅さや当日決算発表期待が意識され買い優勢となった |
日経225 値下がり率トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 騰落率 | 終値 | 出来高倍率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 7735 | SCREEN HD | -17.25% | 11,730 | 1.97x | ↑「本日の AI・半導体インフラ」で詳説 |
| 2 | 285A | キオクシアHD | -13.85% | 38,380 | 1.94x | ↑「本日の AI・半導体インフラ」で詳説 |
| 3 | 6981 | 村田製作所 | -12.89% | 6,231 | 1.59x | ↑「本日の AI・半導体インフラ」で詳説 |
日経225 出来高急増トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 出来高倍率 | 騰落率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 543A | ARCHION | 21.05x | -3.45% | 確認 公募・売出しによる株式の受渡日を迎え市場に新株が流入し、需給悪化懸念から出来高が急増する一方で株価は軟調推移した |
| 2 | 4043 | トクヤマ | 3.86x | -9.30% | 推定 本日予定された27年3月期1Q決算発表を前に業績見通しへの不透明感が意識され、化学株の中でも利益確定売りが出て出来高を伴い下落 |
| 3 | 9766 | コナミG | 3.48x | +12.74% | 推定 30日予定の1Q決算を前に前期好決算を背景とした買いが集中し、出来高を伴って終日買い優勢となり株価は大幅高 |
明日の観察ポイント
- 米SOX指数やマイクロン、AMDなど米半導体株の調整が続くかどうかと、それに対する東京市場の製造装置・素材・デバイス各バケットの連動性を継続的に観察したい。
- 熊本地震に伴うTSMCやルネサスなど国内外半導体拠点の稼働状況や生産計画のアップデートが、日本の半導体製造装置や材料、パワー半導体関連の需給観測にどう影響するかを見極めたい。
- SCREENホールディングスの減益決算やキーエンスの増益決算に対する株価の反応が今後も続くか、業績トレンドの差が装置・FA関連セグメント内での物色の選別要因となるかを注視したい。
言及銘柄の蓄積ページ
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