AI・半導体関連は米マイクロンの好決算を受けたメモリ市況改善期待から買いが一気に広がり、アドバンテストやキオクシアが急騰するなどセクター全体が強い上昇となった。市場全体も日経平均が今年有数の上げ幅で最高値を更新し、電機・精密セクターを中心に大きく切り返した。
前夜の米国市場
2026-06-24 の米国市場は、S&P500が-0.10%・ナスダック総合が-0.43%(VIX 18.6)でした。AIバリューチェーンの上流である米国の値動きは、本日の東京市場の同じバケットの関連株に波及しやすい材料です。各バケットの前夜の米国株は、下の「値動きした重点銘柄」表に日本株と並べて掲載しています。
本日の AI・半導体インフラ
今日のセクター概況
前夜の米国株は主要指数・半導体指数とも小幅な動きにとどまり、エヌビディアやAMDなど主力半導体株も総じて方向感に乏しい展開だった一方、時間外取引で米マイクロンの好決算がサプライズとなり、AI向けメモリ需要の強さが意識された。本日の東京市場ではこのマイクロン決算を背景に半導体・電子部品株へ買いが集中し、半導体テスターのアドバンテストやNAND専業のキオクシアがメモリ市況の一段の改善期待から大幅高となった。全固体電池関連としても取り上げられる太陽誘電には、AI・半導体関連主導の指数急騰とテーマ性を意識した買いが入り、電子部品全体の物色にも波及したとみられる。東京エレクトロン、SCREENホールディングス、ディスコ、レーザーテックなど製造装置から、村田製作所、ローム、イビデンといった部材・電子部品まで幅広く買いが広がり、電機・精密や機械セクターが上位に並んだ。日経平均は「米マイクロン好決算でプライム上昇率トップ3を半導体株が独占」と報じられるほど半導体主導となり、情報通信・サービスもソフトバンクグループ高を通じて指数押し上げに寄与した。
値動きした重点銘柄
①半導体・製造基盤
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| アドバンテスト 6857 | +15.06% | 米マイクロン好決算を受けた半導体関連買いで資金が向かったとみられる。(出典: みんかぶ) | 確認 |
| キオクシア 285A | +12.27% | 米マイクロン決算を手掛かりにAI向けNAND市況改善期待と押し目買いが入ったとされる。(出典: 株探) | 確認 |
| 太陽誘電 6976 | +11.20% | 米マイクロン好決算を背景に半導体・電子部品関連へのテーマ買いが向かったとされる。(出典: Yahoo!ファイナンス(株探ニュース)) | 確認 |
米国株(前夜)
前夜の米国は目立った動意なし。
②データセンター・電力インフラ
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| 古河電気工業 5801 | +3.94% | 材料を確認中です | 調査中 |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| スーパー・マイクロ SMCI | -2.61% | AIサーバー向け資金確保のための大型の株式・債務調達が希薄化懸念と受け止められたとみられる。(出典: Yahoo) | 確認 |
| GEヴァーノバ GEV | +2.19% | 直近の決算での大幅増益とAIデータセンター向け電力需要期待が続き、強気評価や成長見通しが意識された買いが入ったとみられる(出典: MarketBeat) | 確認 |
③AI プラットフォーム・投資
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| ソフトバンクグループ 9984 | +7.90% | 材料を確認中です | 調査中 |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| オラクル ORCL | -4.62% | 6月23日に発表された最大200億ドルの株式売出計画など大型エクイティ調達懸念が継続し、需給悪化懸念から売りが続いたとみられる。(出典: MarketBeat, TradingKey, MarketScreener) | 確認 |
| パランティア PLTR | -2.74% | 個別材料は乏しく、高バリュエーション銘柄への警戒とAI・ソフトウェア株安の流れを受けた調整売りとみられる(出典: MarketBeat) | 確認 |
| マイクロソフト MSFT | -2.27% | ウィスコンシン州でのAIデータセンター拡張計画や広告・Copilot連携強化などAI投資拡大への評価が続いているとみられる。(出典: Yahoo) | 確認 |
④フィジカル AI・自動化
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| SMC 6273 | +5.50% | 材料を確認中です | 調査中 |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| ゼブラ・テクノロジーズ ZBRA | +4.23% | 直近の決算好調や株主還元策で評価が高まり、テクノロジー株全体の反発地合いに乗って買い戻しが強まったとみられる(出典: MarketBeat) | 確認 |
| シンボティック SYM | +2.23% | 直近では特段の新材料はなく、AI・ロボティクス成長期待を背景に前日の下落からの押し目買いが優勢となったとみられる。(出典: TipRanks, MarketBeat ほか) | 確認 |
市場全体の動き(背景)
72,366.34+4.61%
161.73+0.10%
電機・精密+3.95%
商社・卸売-1.50%
ETF出来高は概ね平常。
日経225 値上がり率トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 騰落率 | 終値 | 出来高倍率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 6857 | アドバンテスト | +15.06% | 35,900 | 1.51x | ↑「本日の AI・半導体インフラ」で詳説 |
| 2 | 285A | キオクシアHD | +12.27% | 103,850 | 0.76x | ↑「本日の AI・半導体インフラ」で詳説 |
| 3 | 6976 | 太陽誘電 | +11.20% | 18,820 | 0.63x | ↑「本日の AI・半導体インフラ」で詳説 |
日経225 値下がり率トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 騰落率 | 終値 | 出来高倍率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 6753 | シャープ | -9.69% | 601 | 3.99x | 未確認 決算や開示の新規材料は見当たらないなかで株価が約1割下落し、日経平均構成銘柄で下落率首位となる高出来高の商いとなった |
| 2 | 8725 | MS&AD | -4.45% | 4,252 | 1.56x | 推定 半導体株中心の急騰相場で保険株が軟調となりMS&ADも下落、日経平均構成銘柄の中で売買代金上位に入り商いが膨らんだ |
| 3 | 7012 | 川崎重工 | -3.87% | 2,942 | 0.81x | 未確認 直近期に戻り基調だったものの、当日は新たな決算・開示材料は確認されず、川崎重工の株価は機械株の一角として反落し下落率上位 |
日経225 出来高急増トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 出来高倍率 | 騰落率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 6753 | シャープ | 3.99x | -9.69% | 未確認 決算や開示の新規材料は見当たらないなかで株価が約1割下落し、日経平均構成銘柄で下落率首位となる高出来高の商いとなった |
| 2 | 8233 | 高島屋 | 2.11x | +7.65% | 推定 5月国内百貨店売上高が2ケタ増と好調ななか、インバウンド消費や収益改善期待から百貨店株に物色が入り、高島屋も買い優勢で上昇 |
| 3 | 8725 | MS&AD | 1.56x | -4.45% | 推定 半導体株中心の急騰相場で保険株が軟調となりMS&ADも下落、日経平均構成銘柄の中で売買代金上位に入り商いが膨らんだ |
明日の観察ポイント
- 米マイクロン好決算を起点としたメモリ市況改善期待が、キオクシアやイビデンなど日本のメモリ・パッケージ関連銘柄にどの程度継続的な物色として波及するかを観察したい。
- アドバンテスト、東京エレクトロン、SCREENホールディングス、ディスコ、レーザーテックといった製造装置・検査関連の急騰が、一過性の決算ショックにとどまるのか、米国半導体株の動きと連動しながらトレンドとして定着するかを見極めたい。
- 太陽誘電や村田製作所、SMCなど電子部品・自動化関連へのテーマ買いが、AIサーバー・データセンター投資の継続とともに中長期の設備投資ストーリーとして意識されていくかを注視したい。
言及銘柄の蓄積ページ
この記事で取り上げた AI・半導体インフラ重点テーマ銘柄の、材料・株価・観察シナリオ履歴を蓄積したページです。

