AI・半導体セクターは前夜の米半導体株高とAI関連の決算ラリーを背景に幅広く買いが入り、イビデンやソフトバンクグループなどが大幅高となった。市場全体も電機・精密を中心に上昇し、日経平均も大きく切り返した。
前夜の米国市場
2026-08-04 の米国市場は、S&P500が+1.79%・ナスダック総合が+2.59%(VIX 16.5)でした。AIバリューチェーンの上流である米国の値動きは、本日の東京市場の同じバケットの関連株に波及しやすい材料です。各バケットの前夜の米国株は、下の「値動きした重点銘柄」表に日本株と並べて掲載しています。
本日の AI・半導体インフラ
今日のセクター概況
前夜の米国市場では、主要株価指数がそろって上昇し、SOX指数も大きく上昇するなど、エヌビディアやAMD、マーベル、ラムリサーチといった半導体関連がAI楽観を背景に総じて強い動きとなった。こうした米半導体・AI関連株高を受けて東京市場でも電機・精密、情報通信セクターに資金が入り、アドバンテストや東京エレクトロン、スクリーンホールディングス、ディスコ、レーザーテックなど製造装置・検査関連がそろって上昇した。個別では、生成AI向け高機能ICパッケージ基板の伸長期待が意識されるイビデンがAI・半導体インフラ関連として一段高となり、ソフトバンクグループもAI投資拡大やAI関連株物色の流れを背景に買い戻しが進んだとみられる。また、古河電工や住友電工、フジクラなどデータセンター向け光通信・電力インフラ関連、村田製作所や太陽誘電、TDKなど電子部品も、AIサーバーやデータセンター投資拡大を意識した物色で上昇した。国内ではキオクシアがフラッシュメモリの大容量モジュールを発表するなどメモリ関連の技術ニュースも伝わり、キオクシア株を含め半導体メモリやシリコンウエハーのSUMCOなど素材・メモリ周辺にも買いが波及した。
値動きした重点銘柄
①半導体・製造基盤
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| イビデン 4062 | +24.49% | 生成AI向け基板の好調や営業益増計画を背景に、AI・半導体関連として物色が続いたとみられる。(出典: みんかぶ) | 確認 |
| 村田製作所 6981 | +9.82% | 当日は個別の新規材料は確認できず、足元で報じられているAIサーバー向けMLCC需要拡大や電子部品株への物色が続くなか… | 推定(暫定) |
| アドバンテスト 6857 | +8.77% | 第1四半期で最終益が大幅増となり通期予想も上方修正されたことから、AI半導体テスタ需要期待で見直し買いが継続したとみられる。(出典: 株探) | 確認 |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| マーベル MRVL | +12.80% | AI関連需要への期待が強まり、パランティアなどとともにAI銘柄の一角として急伸した。(出典: Yahoo) | 確認 |
| インテル INTC | +10.84% | AI楽観の強まりで半導体株が買われる中、パッケージング技術の進展やグーグルとのTPU提携観測も意識され大幅高となった。(出典: Yahoo) | 確認 |
| ラムリサーチ LRCX | +7.85% | 直近の四半期決算で売上・利益見通しが市場予想を上回り、AI向け半導体製造装置需要の強さが再評価された流れが続いたとみられる。(出典: Reddit) | 確認 |
②データセンター・ネットワーク基盤
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| 古河電気工業 5801 | +9.90% | 8月6日の第1四半期決算発表を翌日に控え、生成AI向けデータセンター冷却や光通信インフラへの設備投資拡大が意識され… | 推定(暫定) |
| 住友電気工業 5802 | +9.72% | 8月5日は新たな開示や決算発表は確認できず、AI・データセンター関連としての物色継続と… | 推定(暫定) |
| フジクラ 5803 | +9.62% | 8月7日の決算発表予定を控え、生成AI普及を背景とした好調な通期業績の継続期待から… | 推定(暫定) |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| スーパー・マイクロ SMCI | +10.65% | 8月11日の決算・好調なAIサーバー需要への期待から、AI関連株高に連動した買い戻しが強まったとみられる。(出典: Reddit) | 確認 |
| デル DELL | +8.92% | AIインフラ需要を背景にした半導体・AI関連株全体の物色で、AIサーバー有力銘柄として買いが集まったとみられる。(出典: Reddit) | 確認 |
| アリスタネットワークス ANET | +3.04% | 決算が注目される中、生成AI対応のネットワーク需要拡大期待から買いが優勢となった。(出典: Yahoo) | 確認 |
③電力・エネルギー基盤
日本株(本日)
本日±3%超の値動きはありませんでした。
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| ビストラ VST | -8.15% | 決算発表(8月7日予定)を前にしたポジション調整とAI・電力関連銘柄全体の調整売りに連動した下落とみられる。(出典: Reddit) | 確認 |
| コンステレーション・エナジー CEG | -2.36% | 目立った個別材料は確認されず、金利上昇懸念など電力・公益株全体への調整に連動した下落とみられる。 | 推定 |
④AIプラットフォーム・投資
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| ソフトバンクグループ 9984 | +13.96% | 当日は決算や新たな適時開示といった明確な個別材料は確認できず、直近のAI投資拡大やAI関連株物色の流れを背景に… | 推定(暫定) |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| パランティア PLTR | +29.45% | 米商業部門の高い成長見通しと強い決算・上方修正が評価され、AIプラットフォーム企業として急騰した。(出典: Yahoo) | 確認 |
| スノーフレイク SNOW | +3.00% | 個別材料は見当たらず、好調な業績やAI関連成長期待を背景にしたハイテク・ソフトウェア株高の流れに連動した上昇とみられる。 | 推定 |
| オラクル ORCL | +2.74% | グーグルクラウドと提携を拡大し、自社アプリにグーグルのAIモデルを組み込む方針が好感され買われた。(出典: Yahoo) | 確認 |
⑤フィジカルAI・社会実装
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| キーエンス 6861 | +5.40% | 個別の新規材料は確認できず、同日の相場でFA・半導体関連や生成AI関連銘柄への物色が強まり… | 推定(暫定) |
| 安川電機 6506 | +4.85% | 当日には決算や適時開示など明確な個別材料は確認できず、フィジカルAIや産業用ロボット関連へのテーマ物色と市場全体の流れに… | 推定(暫定) |
| ファナック 6954 | +4.41% | 当日付近に個別の新規材料は確認できず、7月末決算を控えたなかでフィジカルAI・産業用ロボット関連としての物色が続き… | 推定(暫定) |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| ゼブラ・テクノロジーズ ZBRA | +26.47% | 第2四半期決算で市場予想を大幅に上回り通期見通しも大きく上方修正したことが好感されたとみられる。(出典: Reuters) | 確認 |
| ロックウェル・オートメーション ROK | -7.43% | 決算発表後の業績見通しと受注動向への失望から売りが膨らんだとみられる | 推定 |
| シンボティック SYM | +3.51% | 個別材料は見当たらず、AI・ロボティクス関連全体の物色と短期需給要因に連動した上昇とみられる。 | 推定 |
市場全体の動き(背景)
66,300.44+3.66%
157.73+0.09%
電機・精密+3.97%
電力・ガス-0.79%
ETF出来高は概ね平常。
日経225 値上がり率トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 騰落率 | 終値 | 出来高倍率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 4062 | イビデン | +24.49% | 20,330 | 1.08x | ↑「本日の AI・半導体インフラ」で詳説 |
| 2 | 7272 | ヤマハ発動機 | +19.46% | 1,805 | 4.94x | 推定 4日の2026年12月期第2四半期決算発表で通期高成長予想が意識され、成長期待の買いが殺到し株価急伸とともに出来高も膨らんだ。 |
| 3 | 9984 | ソフトバンクG | +13.96% | 5,958 | 1.14x | ↑「本日の AI・半導体インフラ」で詳説 |
日経225 値下がり率トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 騰落率 | 終値 | 出来高倍率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 6841 | 横河電機 | -10.04% | 5,302 | 2.64x | 推定 4日の2027年3月期第1四半期決算発表を受け、決算内容や今期見通しの評価見直しや利益確定売りが優勢となり株価が大きく下落。 |
| 2 | 7013 | IHI | -6.53% | 2,692 | 4.10x | 推定 本日予定の2026年度第1四半期決算発表をきっかけに売り注文が集中し、株価下落とともに出来高も大きく増加。 |
| 3 | 6367 | ダイキン | -6.31% | 22,265 | 5.18x | 推定 4日の2027年3月期第1四半期決算発表後、決算内容や通期見通しへの警戒感から売りが膨らみ、大幅安となり出来高も急増。 |
日経225 出来高急増トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 出来高倍率 | 騰落率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 6367 | ダイキン | 5.18x | -6.31% | 推定 4日の2027年3月期第1四半期決算発表後、決算内容や通期見通しへの警戒感から売りが膨らみ、大幅安となり出来高も急増。 |
| 2 | 7272 | ヤマハ発動機 | 4.94x | +19.46% | 推定 4日の2026年12月期第2四半期決算発表で通期高成長予想が意識され、成長期待の買いが殺到し株価急伸とともに出来高も膨らんだ。 |
| 3 | 7013 | IHI | 4.10x | -6.53% | 推定 本日予定の2026年度第1四半期決算発表をきっかけに売り注文が集中し、株価下落とともに出来高も大きく増加。 |
明日の観察ポイント
- 米国でマーベルやインテルなど①半導体・製造基盤が強い動きを続けるなか、東京市場のアドバンテストや東京エレクトロン、レーザーテックといった装置・検査株への連動性がどの程度持続するかを観察したい。
- イビデンや村田製作所、古河電工・住友電工・フジクラなど、生成AI向けパッケージ基板やデータセンターインフラ関連に入ったテーマ性の高い資金が、決算発表を通じて業績面の裏付けを伴う動きにつながるかを見極めたい。
- キオクシアの大容量フラッシュメモリモジュールなどメモリ技術の進展が、国内メモリ・ストレージ関連やAIサーバー向け部材需要の見通しにどう反映されるかを注視したい。
言及銘柄の蓄積ページ
この記事で取り上げた AI・半導体インフラ重点テーマ銘柄の、材料・株価・観察シナリオ履歴を蓄積したページです。

