AI・半導体関連はメモリやデータセンター株を中心に売りが優勢で、ソフトバンクグループも大幅安となった。日経平均もさえない展開。
前夜の米国市場
2026-08-21 の米国市場は、S&P500が+0.43%・ナスダック総合が+0.43%(VIX 15.1)でした。AIバリューチェーンの上流である米国の値動きは、本日の東京市場の同じバケットの関連株に波及しやすい材料です。各バケットの前夜の米国株は、下の「値動きした重点銘柄」表に日本株と並べて掲載しています。
本日の AI・半導体インフラ
今日のセクター概況
AI・半導体インフラでは、キオクシアが海外メモリ株安の流れを受けて急落し、データセンター関連のフジクラも金利上昇局面でのセクター安に巻き込まれた。ソフトバンクグループは社債発行の具体化が意識され、資金調達への警戒や利益確定売りで続落した。半導体株全体の軟調さのなかでソシオネクストの評価見直しの流れも重なり、国内電機・精密セクターは弱含みとなった。
バケット別 集計
| バケット | 本日(日本) | 前夜(米国) | 5日累計(対TOPIX) |
|---|---|---|---|
| ①半導体・製造基盤 | -0.93% | -0.75% | -8.59pt |
| ②データセンター・ネットワーク基盤 | -3.76% | +1.34% | -12.77pt |
| ③電力・エネルギー基盤(構成銘柄が少なく参考値) | +1.35% | -0.50% | -2.91pt |
| ④AIプラットフォーム・投資(構成銘柄が少なく参考値) | -5.33% | +1.71% | -12.91pt |
| ⑤フィジカルAI・社会実装 | +0.14% | +1.94% | -5.35pt |
各バケットの構成銘柄を等加重で平均した値です。値動きの大きい銘柄の影響をそのまま受けます。「前夜(米国)」は2026-08-21の米国市場の値で、日米で構成銘柄数が異なるため参考値です。構成銘柄が少ないバケットは数値の振れが大きく、参考値として扱ってください。
値動きした重点銘柄
①半導体・製造基盤
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| キオクシア 285A | -6.24% | 米韓テック株安やサムスン急落を受け、半導体関連の一角として売られたとみられる。(出典: みんかぶ) | 確認 |
| アドバンテスト 6857 | -3.90% | 2026年8月24日は当社固有の新たな開示や決算材料は確認されず… | 推定(暫定) |
| ソシオネクスト 6526 | -3.24% | 目標株価引き下げなど評価低下の流れが続く中、半導体株の軟調地合いも重なり売り優勢となったとみられる。(出典: Yahoo!ファイナンス) | 確認 |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| マーベル MRVL | -5.57% | 直前の大幅高で割高感が意識され、利益確定売りとAI半導体全体の調整に連れ安したとみられる。(出典: Weiss Ratingsほか) | 確認 |
| インテル INTC | -2.24% | 直近の大型公募増資や増資観測による希薄化懸念が続き、半導体株全体の調整と重なり売り優勢となったとみられる(出典: Yahoo! Financeほか) | 確認 |
②データセンター・ネットワーク基盤
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| 古河電気工業 5801 | -5.06% | 観察された範囲では当日に新たな個別材料は確認されず、8月上旬の決算・業績予想上方修正を受けた急伸後の反動調整と… | 推定(暫定) |
| フジクラ 5803 | -5.00% | 世界的な金利上昇を背景にAI・半導体関連株が売られ、データセンター関連として連れ安したとみられる。(出典: ライブドアニュース) | 確認 |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| アリスタネットワークス ANET | +2.67% | 直近の好調な決算発表とAI向けネットワーク需要拡大への期待が続き、買いが優勢となったとみられる(出典: Investing.com) | 確認 |
| スーパー・マイクロ SMCI | +2.03% | 8月20日の輸出コンプライアンス調査完了発表や好調な決算後の評価見直しを背景に、安心感から買いが続いたとみられる(出典: Investing.com / Supermicro IR) | 確認 |
③電力・エネルギー基盤
日本株(本日)
本日±3%超の値動きはありませんでした。
米国株(前夜)
前夜の米国は目立った動意なし。
④AIプラットフォーム・投資
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| ソフトバンクグループ 9984 | -5.33% | 個人向け社債に続く無担保社債発行具体化で大規模資金調達への警戒や利益確定売りが強まったとみられる。(出典: Yahoo!ファイナンス) | 確認 |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| スノーフレイク SNOW | +3.58% | モルガン・スタンレーがSNOWにオーバーウェイト評価と300ドル目標株価を再確認し、成長期待が意識されたとみられる。(出典: Investing.com) | 確認 |
| パランティア PLTR | +3.44% | 特段の個別材料は見当たらず、好調な第2四半期決算後のモメンタムとAI関連株高の地合いに連動した上昇とみられる(出典: Investing.com) | 確認 |
| オラクル ORCL | +3.10% | 間近に控える四半期決算への期待から、低迷していた株価の反転を意識した買いが入ったと受け止められた。(出典: Yahoo) | 確認 |
⑤フィジカルAI・社会実装
日本株(本日)
本日±3%超の値動きはありませんでした。
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| テスラ TSLA | +5.14% | ネバダ州当局がラスベガスで最大5000台規模の商用ロボタクシー運行を許可し、テスラのサイバーキャブ戦略への期待が高まったことが好感されたとみられる。(出典: All Things Elon) | 確認 |
| ゼブラ・テクノロジーズ ZBRA | +2.22% | 決算での好調な業績と強気な通期見通しを受けた業績期待の高まりが続いたとみられる(出典: Investing.com / Yahoo Finance ほか) | 確認 |
市場全体の動き(背景)
日経平均
65,528.09-0.74%
65,528.09-0.74%
USD/JPY
158.86+0.37%
158.86+0.37%
セクター上位
商社・卸売+1.35%
商社・卸売+1.35%
セクター下位
銀行-0.38%
銀行-0.38%
ETF出来高は低めで、市場参加は弱め。
日経225 値上がり率トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 騰落率 | 終値 | 出来高倍率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 5713 | 住友金属鉱山 | +6.64% | 11,475 | 1.41x | 確認 金・銅など非鉄市況の上昇と中国レアアース輸出規制懸念を背景に、非鉄株物色が強まり買いを集め大幅高 |
| 2 | 6305 | 日立建機 | +6.40% | 6,005 | 2.84x | 推定 日米金利上昇でAI関連株が売られる一方、建機・機械セクターに物色が向かい、主力建機株の日立建機に買いが集中 |
| 3 | 6301 | コマツ | +4.94% | 7,414 | 0.83x | 推定 AI・半導体株から景気敏感の建機関連へ資金シフトとの見方から、世界展開する建機大手のコマツにも買いが波及し上昇 |
日経225 値下がり率トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 騰落率 | 終値 | 出来高倍率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 285A | キオクシアHD | -6.24% | 50,930 | 0.68x | ↑「本日の AI・半導体インフラ」で詳説 |
| 2 | 4385 | メルカリ | -5.71% | 4,474 | 1.35x | 推定 世界的な金利上昇で成長株中心に売りが強まるなか、グロース色の強いインターネット関連のメルカリにも売りが波及し下落 |
| 3 | 9984 | ソフトバンクG | -5.33% | 4,975 | 0.78x | ↑「本日の AI・半導体インフラ」で詳説 |
日経225 出来高急増トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 出来高倍率 | 騰落率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 6305 | 日立建機 | 2.84x | +6.40% | 推定 日米金利上昇でAI関連株が売られる一方、建機・機械セクターに物色が向かい、主力建機株の日立建機に買いが集中 |
| 2 | 5711 | 三菱マテリアル | 1.99x | +3.72% | 確認 金・銅など非鉄市況の上昇に加え、中国のレアアース輸出減が材料視され、非鉄大手の一角として三菱マテリアルにも買いが入り商い膨らむ |
| 3 | 6976 | 太陽誘電 | 1.44x | -1.62% | ↑「本日の AI・半導体インフラ」で詳説 |
観察ポイント
先日の問いへの答え
-
8/7提起 レーザーテック株は、本日の大幅安で形成された水準を10営業日後の終値でも下回ったままとなっているか。
レーザーテック株は8月7日の大幅安で形成された水準を、10営業日後の終値で一時的に下回ったものの、そのまま定着はせず下落基調の継続は裏付けられなかった。判定: 裏付けなし
新しい問い
- ソフトバンクグループは、個人向け社債1兆円調達の報道に続き、本日さらに無担保普通社債の発行が具体化したことを手がかりに続落した。本日の調査では、この下落をどこまで社債発行だけで説明できるのかは特定しきれなかった。後から開示や報道で理由が出てくることもあれば、出てこないままのこともある。ソフトバンクグループの本日の下落は、25営業日以内に出る決算・適時開示で数値として裏付けられるか。
- 対TOPIXの5日累計で、電力・エネルギー基盤に分類されるバケット③が本日は首位となっている。本日の時点では、この優位が資金の本格的な移動なのか、数日の振れなのかは材料を特定できなかった。本格的な移動なら首位は続く。振れなら10営業日ほどで元の並びに戻る。対TOPIXの5日累計で首位となっているバケット③は、10営業日後も首位を保っているか。
言及銘柄の蓄積ページ
この記事で取り上げた AI・半導体インフラ重点テーマ銘柄の、材料・株価・観察シナリオ履歴を蓄積したページです。

