AI・半導体関連は前夜の米半導体株安を受けて大きく調整し、アドバンテストやSCREENがまとまった売りに押された。日経平均も大幅続落となり、ハイテク主導で全体相場の重しとなった。
前夜の米国市場
2026-09-10 の米国市場は、S&P500が-0.58%・ナスダック総合が-0.65%(VIX 17.8)でした。AIバリューチェーンの上流である米国の値動きは、本日の東京市場の同じバケットの関連株に波及しやすい材料です。各バケットの前夜の米国株は、下の「値動きした重点銘柄」表に日本株と並べて掲載しています。
本日の AI・半導体インフラ
今日のセクター概況
AIプラットフォーム・投資バケットは本日下落したものの、直近5日累計の対TOPIXでは6営業日連続で首位を維持しており、テーマとしての資金偏りは続いている。
バケット別 集計
| バケット | 本日(日本) | 前夜(米国) | 5日累計(対TOPIX) |
|---|---|---|---|
| ①半導体・製造基盤 | -3.76% | -3.45% | -1.26pt |
| ②データセンター・ネットワーク基盤 | -2.35% | -4.25% | +1.71pt |
| ③電力・エネルギー基盤(構成銘柄が少なく参考値) | +0.33% | -2.42% | -1.49pt |
| ④AIプラットフォーム・投資(構成銘柄が少なく参考値) | -3.96% | -1.28% | +18.82pt |
| ⑤フィジカルAI・社会実装 | -1.22% | -0.83% | -1.21pt |
各バケットの構成銘柄を等加重で平均した値です。値動きの大きい銘柄の影響をそのまま受けます。「前夜(米国)」は2026-09-10の米国市場の値で、日米で構成銘柄数が異なるため参考値です。構成銘柄が少ないバケットは数値の振れが大きく、参考値として扱ってください。
値動きした重点銘柄
①半導体・製造基盤
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| キオクシア 285A | -6.99% | 米株安を受けた日経平均安とAI・半導体株安に連動し下落したとみられる。(出典: ライブドアニュース) | 確認 |
| アドバンテスト 6857 | -6.49% | 日経平均大幅安の中で指数押し下げ寄与度が高く、リスクオフ相場に連動し下落したとみられる。(出典: ライブドアニュース) | 確認 |
| SCREENホールディングス 7735 | -6.02% | 米株安を背景に半導体製造装置セクターの地合い悪化に連動し下落したとみられる。(出典: ライブドアニュース(MINKABU PRESS)) | 確認 |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| ラムリサーチ LRCX | -5.65% | 決算や個別悪材料は出ておらず、割高感とインサイダー売却を背景に半導体製造装置株全体の利益確定売りが強まったためとみられる。(出典: BestStocks / TradingKey / WhyUpDown) | 確認 |
| インテル INTC | -5.57% | インテルとASMLが高NA EUVの商業生産への進展を学会で示したが、広範なハイテク安の中で株価は下落した。(出典: Yahoo) | 確認 |
| マイクロン MU | -4.90% | 中国製AIチップが価格決定力を強めているとの報道が意識され、メモリ市況への競争懸念から売られた。(出典: Yahoo) | 確認 |
②データセンター・ネットワーク基盤
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| フジクラ 5803 | -4.36% | 非鉄金属セクター安の中で直近急伸の反動による利益確定売りが優勢となったとみられる。(出典: Yahoo!ファイナンス) | 確認 |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| ヴァーティブ VRT | -5.61% | 直近発表のUtilityInnovation Group買収に対する投資家の慎重姿勢とAIインフラ関連株の調整が重なり、利益確定売りが強まったとみられる。(出典: Investing.com) | 確認 |
| デル DELL | -5.35% | 大株主シルバーレイクなどによる多額の持ち株売却や経営陣の売り出しが相次ぎ、需給悪化懸念から売りが優勢となったとみられる。(出典: Reddit(SECWatch)) | 確認 |
| スーパー・マイクロ SMCI | -3.98% | 前日夜のゴールドマン・サックス主催技術カンファレンス登壇後も新材料が乏しく、直近の上昇の利益確定売りと割安感への見直しが交錯し調整したとみられる(出典: MarketScreener / Simply Wall St) | 確認 |
③電力・エネルギー基盤
日本株(本日)
本日±3%超の値動きはありませんでした。
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| GEヴァーノバ GEV | -2.85% | 新たな個別悪材料は見当たらず、直近の上昇後の利益確定売りと市場全体の調整に連れ安したとみられる。(出典: Yahoo! Finance / WhyUpDown) | 確認 |
| コンステレーション・エナジー CEG | -2.70% | 直近で個別の悪材料は見当たらず、金利動向や公益・原子力株全体の調整に連動した利益確定売りが出たとみられる。 | 推定 |
| ビストラ VST | -2.68% | 9月10日の1.5億ドルの劣後債発行・増配発表を受けた金利上昇懸念などで利益確定売りが出たとみられる(出典: Vistra IR, Redditまとめ) | 確認 |
④AIプラットフォーム・投資
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| ソフトバンクグループ 9984 | -3.96% | AI関連としての急騰の反動に米株安や中東情勢悪化が重なり利益確定売りが出たとみられる。(出典: ライブドアニュース) | 確認 |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| オラクル ORCL | -5.38% | 好決算で時間外は上昇したものの、通常取引ではインフレ懸念による金利上昇で成長株への売りが優勢となった。(出典: Yahoo) | 確認 |
| パランティア PLTR | -2.16% | セクター全体のリスクオフ(売り)に連れ安となった。 | 推定 |
⑤フィジカルAI・社会実装
日本株(本日)
本日±3%超の値動きはありませんでした。
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| シンボティック SYM | -3.57% | セクター全体のリスクオフ(売り)に連れ安となった。 | 推定 |
| インテュイティブ・サージカル ISRG | +2.04% | 前日の下落で割安感が意識される中、堅調な業績と成長ストーリー再評価による押し目買いが優勢となったとみられる | 推定 |
市場全体の動き(背景)
日経平均
64,011.34-1.93%
64,011.34-1.93%
USD/JPY
154.38+0.59%
154.38+0.59%
セクター上位
銀行+1.96%
銀行+1.96%
セクター下位
商社・卸売-1.57%
商社・卸売-1.57%
ETF出来高は概ね平常。
日経225 値上がり率トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 騰落率 | 終値 | 出来高倍率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 4689 | Zホールディングス | +3.44% | 544 | 1.09x | 確認 AIエージェント「Agent i」のタスク機能提供開始などAIサービス拡充を材料に買い優勢、日系大手証券の強気評価継続も支え |
| 2 | 9107 | 川崎汽船 | +2.94% | 3,397 | 0.96x | 確認 バルチック海運指数が高値圏で推移し市況改善期待が強まるなか、業績寄与への思惑から海運株に買いが入り、同社株も逆行高 |
| 3 | 8750 | 第一生命HD | +2.73% | 1,883 | 1.18x | 確認 国内大手証券が生保セクターの強気判断と第一生命へのアウトパフォーム評価を継続し、超長期金利高止まりによる運用益期待で買い優勢 |
日経225 値下がり率トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 騰落率 | 終値 | 出来高倍率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 4004 | レゾナックHD | -10.68% | 14,295 | 1.67x | 推定 前日の米半導体株安と日経平均急落でAI・半導体関連に広く売りが出る中、半導体材料関連として位置付けられる同社にも利益確定売りが集中 |
| 2 | 285A | キオクシアHD | -6.99% | 54,030 | 0.79x | ↑「本日の AI・半導体インフラ」で詳説 |
| 3 | 7911 | 凸版印刷 | -6.95% | 4,725 | 1.38x | 推定 RFID関連開発などで直近上昇していた反動に加え、相場全体のリスクオフで成長期待銘柄への持ち高調整売りが優勢となり株価は大きく反落 |
日経225 出来高急増トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 出来高倍率 | 騰落率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 8331 | 千葉銀行 | 2.58x | +0.04% | 確認 日系大手証券によるレーティング強気継続と目標株価引き上げ報道に加え、テクニカル指標の好転も意識され売買が活況となり、出来高が大幅増加 |
| 2 | 6753 | シャープ | 2.50x | +1.32% | 推定 8月の決算発表後も25日線上抜けやパラボリック買い転換などテクニカル改善が続き、個人中心の短期売買が膨らんだことで出来高を伴い続伸 |
| 3 | 1605 | INPEX | 1.98x | +1.37% | 確認 中東情勢の緊迫化を背景にWTI原油が一時104ドル台まで上昇し、原油高による収益拡大期待から資源開発株として買いが入り株価上昇 |
言及銘柄の蓄積ページ
この記事で取り上げた AI・半導体インフラ重点テーマ銘柄の、材料・株価・観察シナリオ履歴を蓄積したページです。

