AI・半導体関連は前夜の米半導体株高とSOX指数の続伸を背景に主力どころへ買い戻しが入り、レーザーテックやアドバンテストがセクターを押し上げた。ソフトバンクグループも指数寄与度の高いAI関連として買いが入り、日経平均も小幅ながら続伸となった。
前夜の米国市場
2026-07-22 の米国市場は、S&P500が-0.14%・ナスダック総合が-0.57%(VIX 16.6)でした。AIバリューチェーンの上流である米国の値動きは、本日の東京市場の同じバケットの関連株に波及しやすい材料です。各バケットの前夜の米国株は、下の「値動きした重点銘柄」表に日本株と並べて掲載しています。
本日の AI・半導体インフラ
今日のセクター概況
前夜の米国市場は主要株価指数が軟調だった一方でSOX指数が続伸し、エヌビディアやブロードコムなどAI関連半導体が堅調だったことから、東京市場でも半導体セクターへの物色が強まったとみられる。なかでもレーザーテックは米半導体高とSOX指数上昇を受けたセクター全体の買いが波及し、半導体製造装置の一角として上昇した。アドバンテストは、前日の米アルファベット決算で設備投資計画の引き上げが伝わり、AI向け半導体需要拡大への期待が意識されるなかで反発したと解説されている。ソフトバンクグループは米半導体株高を背景に東京市場のAI・半導体関連が総じて買い戻される流れのなかで指数連動的に上昇したが、個別の新規材料は確認されていない。一方でキオクシアや太陽誘電など一部の関連銘柄はさえない動きとなり、国内では電機・精密セクターが市場全体に比べて上値の重い展開だったものの、半導体製造装置売上高が2026年に過去最高水準に達するとの見通しも報じられ、セクター中長期の成長期待は意識されているとみられる。
値動きした重点銘柄
①半導体・製造基盤
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| レーザーテック 6920 | +4.98% | 米SOX指数の続伸を背景に半導体株が買われる中で上昇したとみられる。(出典: みんかぶ(フィスコ)) | 確認 |
| アドバンテスト 6857 | +4.11% | 米アルファベットの設備投資計画引き上げ報道を受けAI半導体需要期待が高まり反発したとされる。(出典: ライブドアニュース) | 確認 |
| キオクシア 285A | -3.72% | 未確認 |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| インテル INTC | -2.68% | インテルは決算発表を控え、再建への期待を裏付ける内容が求められるとの見方から手控えムードが強まった。(出典: Yahoo) | 確認 |
| ブロードコム AVGO | +2.67% | ブロードコムはAIチップ以外の新たな大口契約の存在が意識され、AI関連ビジネスの広がり期待から買われた。(出典: Yahoo) | 確認 |
| エヌビディア NVDA | +2.30% | エヌビディアはAI向けCPU市場の成長予測や新CPUアーキテクチャへの期待が高まり、AIサーバー向け需要観測から上昇した。(出典: Yahoo) | 確認 |
②データセンター・ネットワーク基盤
日本株(本日)
本日±3%超の値動きはありませんでした。
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| スーパー・マイクロ SMCI | +19.84% | スーパー・マイクロは高い利益率見通しが意識され、AIサーバー需要の強さを映す形で買いを集めた。(出典: Yahoo) | 確認 |
| デル DELL | +9.32% | デルはライバル企業の強いマージン見通しが波及し、AIサーバー関連への期待から買いが優勢となった.(出典: www.investing.com) | 確認 |
③電力・エネルギー基盤
日本株(本日)
本日±3%超の値動きはありませんでした。
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| GEヴァーノバ GEV | -8.69% | ガイダンス上方修正(出典: Yahoo) | 確認 |
| コンステレーション・エナジー CEG | +4.84% | 個別の新材料は乏しく、原子力・データセンター電力需要期待を背景にした買い戻しとトレンドフォローが強まったとみられる。(出典: Quiver Quantitative) | 確認 |
| ビストラ VST | +2.72% | Zacksによる格上げと好決算を背景に強気なアナリスト評価が意識され買いが優勢となったとみられる(出典: MarketBeat) | 確認 |
④AIプラットフォーム・投資
日本株(本日)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| ソフトバンクグループ 9984 | +3.77% | 当日は米半導体株高を受け東京市場がAI・半導体関連中心に反発し、その一角である同社株も指数連動的に買い戻されたが… | 推定(暫定) |
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| パランティア PLTR | -6.10% | 英NHSデータ事業への監視強化や競合懸念により評価負担が意識され、AIソフト全体のリスクオフ地合いも重なったとみられる。(出典: Investing.com, Markets.com, Reuters) | 確認 |
| メタ META | -2.58% | 決算前でAI関連の巨額設備投資負担や収益鈍化懸念が意識され、利益確定売りが強まったとみられる(出典: Zacks, Investing.com, Finaxus) | 確認 |
⑤フィジカルAI・社会実装
日本株(本日)
本日±3%超の値動きはありませんでした。
米国株(前夜)
| 銘柄 | 騰落率 | 材料 | 確度 |
|---|---|---|---|
| トリンブル TRMB | -3.38% | 特段の個別材料は見当たらず、レイモンド・ジェームズによる投資格下げなどで需給が悪化したとみられる。(出典: Investing.comほか) | 確認 |
| インテュイティブ・サージカル ISRG | -2.68% | 決算後の米国ダビンチ手術件数成長鈍化と慎重な通期見通しを嫌気した売りが続いたとみられる。(出典: Investing.com) | 確認 |
※理由が確認できていない値動きは「未確認」と表示します。当サイトは裏取りできた材料のみを記載し、憶測は載せません。確認された材料は各銘柄ページに蓄積されます。
市場全体の動き(背景)
66,422.6+0.46%
163.09+0.37%
銀行+2.12%
医薬品-0.34%
ETF出来高は低めで、市場参加は弱め。
日経225 値上がり率トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 騰落率 | 終値 | 出来高倍率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 5713 | 住友金属鉱山 | +5.07% | 7,902 | 1.13x | 確認 前日JX金属が銅建値を過去最高237万円に引き上げ、銅市況高を背景に資源・非鉄株物色の一角として大幅高となった |
| 2 | 6920 | レーザーテック | +4.98% | 45,130 | 1.08x | ↑「本日の AI・半導体インフラ」で詳説 |
| 3 | 6857 | アドバンテスト | +4.11% | 30,800 | 0.85x | ↑「本日の AI・半導体インフラ」で詳説 |
日経225 値下がり率トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 騰落率 | 終値 | 出来高倍率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 8233 | 高島屋 | -6.14% | 2,255 | 1.07x | 推定 当日は個別材料は見当たらず、小売業セクター全体が下落率上位となるなかで百貨店株に手仕舞い売りが出て大きく下落 |
| 2 | 3086 | Jフロントリテイリング | -5.39% | 2,948 | 0.68x | 推定 高島屋と同様に当日は個別材料がなく、小売業セクターへの売り圧力が強まる中で百貨店株として手仕舞い売りに押され下落 |
| 3 | 3099 | 三越伊勢丹HD | -4.65% | 3,668 | 1.21x | 推定 新たな個別材料は出ておらず、小売業が業種別で下落上位となるなか、百貨店株全般への利益確定売りが広がり株価は反落 |
日経225 出来高急増トップ3
| 順 | コード | 銘柄 | 出来高倍率 | 騰落率 | 理由 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 543A | ARCHION | 6.17x | -1.32% | 確認 トヨタとダイムラートラック保有株のグローバル売出しで売出価格260円が決定しており、その需給要因から商いが膨らみ小幅安 |
| 2 | 1808 | 長谷工 | 2.03x | -1.58% | 未確認 当日は決算や適時開示など新規材料が確認されず、出来高は増加したものの株価下落の直接要因は開示情報や報道からは不明 |
| 3 | 8306 | 三菱UFJ FG | 1.59x | +2.24% | 確認 日銀の早期利上げ観測を背景に長期金利高止まりが意識され、銀行業が業種別上昇上位となるなかメガバンク主力として買い優勢 |
明日の観察ポイント
- レーザーテックやアドバンテストなど主力半導体製造装置株への買い戻しが、米SOX指数やエヌビディアなど米半導体株のトレンドとどの程度連動して続くかを観察したい。
- ソフトバンクグループを含むAI関連大型株の指数連動的な値動きが続くのか、それとも個別材料主導の相場に移行するのか、売買代金やニュースフローの変化を継続的に確認したい。
- 半導体製造装置売上高が2026年に過去最高水準へ達するとの見通しが、東京市場の製造装置・検査関連銘柄の評価にどのように織り込まれていくかを見ていきたい。
言及銘柄の蓄積ページ
この記事で取り上げた AI・半導体インフラ重点テーマ銘柄の、材料・株価・観察シナリオ履歴を蓄積したページです。

